「日曜大工まつもと」が38年の歴史に幕 5月31日で閉店

妙高市境に近い新潟県上越市大字寺町の上越大通り沿いにあるホームセンター「日曜大工まつもと」が、2014年5月31日で閉店する。上越地域のホームセンターとして先駆けの店で、38年の歴史に幕を下ろす。

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同店は、株式会社まつもと(東京都)が運営。「ホームセンター」という和製英語が一般に定着する前の1976年3月にオープンした。「日本海側で初」の業態をうたい、日曜大工で使うような木材や工具のほか、日用品、カー用品、園芸用品など幅広い品ぞろえで人気を集めた。農作業用品や冬の除雪器具などの需要も多かった。

その後、市内には1983年10月、高土町1に「ホームセンターくりはら」が、同年12月には、下門前に「ホームセンターアイリー上越店」がそれぞれオープンした。近年はひらせいホームセンターや、コメリホームセンター、ホームセンタームサシといった大型店が市内に相次いで出店し、競合が激しくなった。

まつもとは1996年春、544平方mの売り場を、約3倍の1686平方mに増床し、いち早く対応した。大型店化に対応できなくなった地元店のアイリー上越店は1998年5月に、くりはらは2004年2月に閉店するなど、淘汰が進んだ。日曜大工まつもとの500m南側には昨年7月、延べ床面積6300平方mの大型店「ホームセンタームサシ新井店」(上越市西田中)がオープンし、影響を受けたとみられる。

日曜大工まつもとでは5月31日まで、段階的に閉店セールを行っており、長いレジ待ちの列ができるなど混雑している。5月24日まで全品30%引き。25~27日は同50%引き、28、29日は同70%引き。30日と営業最終日の31日は90%引きとなる。営業時間は29日まで午前9時~午後7時。30、31日は午前9時~午後5時。

【解説】
 ウィキペディアによると、日本で最初にホームセンターという名称を使ったのは、1969年9月に東京都八王子市に開店した「村内ホームセンター」。現代と同じようなホームセンターは、1972年に埼玉県で開業した「ドイト与野店」が先駆けだという。