仮称・厚生産業会館のワークショップ終わる 6月末に基本設計へ

新潟県上越市は2014年5月9日、建設を計画している仮称・厚生産業会館の基本設計に向けて市民参加型ワークショップの検討結果を市議会建設企業常任委員会で報告した。ワークショップでは用途によって部屋の使い方を変える「重ね使い」や、中庭の設置などが提案された。市は市民からの意見募集や市民フォーラムでの説明を経て、6月末をめどに基本設計を策定する。

仮称・厚生産業会館の建設は村山秀幸市長の公約。ホール、公民館、こども施設の三つの機能からなり、高田公園内の高田図書館西側のプール跡地に建設される。

市は市民参加で同施設の基本設計を進めるため2013年12月からワークショップを開催してきた。ホール、公民館、こども施設の機能ごとに部会が設置され、市の庁内検討会の計画や高校生らの意見を踏まえながら、今年4月下旬まで基本設計について検討してきた。

ワークショップでの議論を元に作成された計画案によると、多目的ホールは611席で一部の座席は可動式。また会議室やスタジオを大きなイベントの時には楽屋にする「重ね使い」を提案している。またイベント利用を想定した中庭も設ける。こども施設は幼児向けのプレイルームや授乳室などを計画している。

ワークショップでの議論を元に作成された計画案(クリックで拡大)
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市は今後、ワークショップでの検討結果について5月15日から市民向けに意見の募集を行うほか、6月8日には市民フォーラムを開いて説明する。

その後基本設計を6月末をめどに策定し、本年度中に実施設計や文化財調査などを行う。2015年度に着工し、完成は16年度。17年4月以降のオープンを予定している。事業費は基本構想段階で18億3500万円。

*仮称・厚生産業会館に関するこれまでの記事はこちら

↓上越市による仮称・厚生産業会館のこれまでの経緯まとめ(公式)
http://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/toshiseibi/kouseisangyokaikan.html