上越市柿崎区の上下浜 水難事故受け仮設看板と救助用ロープ設置

新潟県上越市柿崎区の上下浜海岸で2014年5月4日に発生した水難事故を受け、県上越地域振興局は5月9日、事故現場に注意喚起を呼び掛ける仮設看板と救助用ロープなどを設置した。

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恒久的な看板は7月上旬の海開きまでに設置する予定だが、週末を前に緊急的に設置した。看板は幅1m、高さ1.4mで、上部には上越地域振興局による高波に注意する呼び掛けが、下部には上越市による「子どもから目を離さない」「遊ぶときはライフジャケットを着用する」など4つのチェック項目が記載されている。

看板の裏側に設置された救助用ロープとペットボトル
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万が一の事故に備え、30m救助用ロープ2本と、救助者に投げて浮き輪にする20mのロープ付きペットボトル2本も備えられた。看板の上部には吹き流しが付けられ、風の強さが分かる。

離岸流の危険性を呼び掛ける看板は市内に2か所あるが、水際の事故に注意を呼び掛ける看板の設置は初めて。上越地域振興局地域整備部の歌川実副部長は「地元の人は海岸の特徴を知っているが、県外の観光客に告知が必要。今後はホームページなどでの啓発も計画している」と話す。また5月13日には、県と市が関係団体などに呼び掛けた連絡調整会議を開催し、今後の対策などを話し合う予定。

現場には花束や好物などの供物が今も絶えない
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