止まらぬ特殊詐欺 上越市の60代女性が100万円被害

上越警察署は2014年4月30日、新潟県上越市在住の60歳代女性から特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害届を受理したと発表した。被害額は100万円。

事件事故

発表によると4月29日午後11時30分頃、女性宅に次男の名前を名乗る男から電話があり、「風邪をひいて首にしこりができた。明日、病院に行く」「携帯電話が壊れて友達の携帯電話を使っている」などと言われた。

翌30日午前11時30分過ぎ、電話で男から「医者に行ったら、ストレスからくる病気だと言われた」「実は、付き合っている女性に子供ができた。女性には夫がいて、弁護士から示談金として500万円を請求されている。弁護士と話して300万円になった。午後3時までに、弁護士の口座に300万円を振り込んでほしい」などと言われ、信用した女性は上越市内の金融機関から、指定された口座に100万円を振り込んだもの。

振り込んだ後、自宅に帰って冷静に考え、次男の元の携帯電話の番号に電話をかけて確認し、騙されたと分かったという。

上越署管内で今年1月以降に発生した特殊詐欺件数は今回を含め13件で、被害額は4019万円にのぼっている。同所では「子供からの電話で『風邪をひいた』『携帯電話が壊れて番号が変わった』という話の流れは、特殊詐欺の典型的手口。必ず、振り込みをする前に、元の電話番号にかけて確認してほしい」と話している。