まち歩きに「ぶら高田」 歴史散歩に便利な一冊出版

歴史散歩、まち歩きに手軽に持ち歩ける地図入りのガイドブック「ぶら高田」が、北越出版から発売された。江戸時代から現代までの高田の歴史を、地図や写真を使って、分かりやすくまとめている。

前書「城下町高田と人びとのくらし-開府四〇〇年の軌跡」(北越出版・2011年)の続編。上越教育大の歴史や地理分野の教授と准教授、市教委の学芸員、小学校教頭の計8人が執筆している。執筆者代表の浅倉有子教授は「前書は歴史中心だったが、今回は地理が中心。まち歩きに使ってもらえるよう地図や写真をふんだんに取り入れた」と話している。

矢部直人准教授の「高田の城下町絵図の楽しみ方」は、江戸時代を中心とした5枚の高田城下町絵図から、街路の変化を見たり地図を重ね合わせて傾きや歪みを見るユニークな試みだ。茨木智志教授の「高田公園内の石碑・モニュメント」は、高田公園内にある55か所の石碑などを写真入りでまとめた。山縣耕太郎教授は「地形を利用した城下町の構造」で、高田の町にある微妙な高低差の成り立ちなどを考察している。

A4判、フルカラー、48ページ、1620円。春陽館書店(上越市本町4)で販売している。

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