海外のテレビチャンネルが上越の「富寿し」を紹介

アジア圏域の国々をターゲットとした日本コンテンツ専門のテレビチャンネル「Hello! Japan(ハロー!ジャパン)」に、シンガポールに3店を展開している「富寿し」(本社・新潟県上越市)が取り上げられ、現地に住む日本人や旅行者から大きな反響をもらった。現地で放送された番組は、動画サイトYouTubeにアップロードされており、日本でも見ることができる。

2010年にオープンしたシンガポール1号店(Hello! Japanより)
tomisushi

番組は2013年11月上旬に前編、今年2月25日に後編が放送された。YouTubeにアップロードされた番組はCMをカットし、前後編合わせて約50分に編集してある。現地に住む日本人を主なターゲットにしているため日本語でアナウンスされているが、現地の人も楽しめるよう英語のテロップが入っている。その後、数回にわたり再放送も行われた。

前編では、すしの歴史の解説から始まって、2010年にシンガポールへ進出した富寿しにスポットを当てる。上越市の魚市場で競り落とした鮮度のいい魚を中心に厳選して空輸、米は新潟産コシヒカリを使い、職人は日本から送り込むなど、日本の店と変わりない本物のクオリティーをシンガポールで実現していることを紹介している。魚市場のほか、上越の田園風景などのロケ映像も盛り込まれている。

◇富寿し物語(前編)24分16秒

後編では、マンションや一軒家が集まるカトン地区に昨年11月出店した3号店のオープンまでの取り組みやメニューの開発などを、インタビューを交えて紹介している。

◇富寿し物語(後編)24分40秒

宮崎富夫副社長は「食事の季節感など日本では当たり前の食文化が、シンガポールでは珍しく特徴的なものに映る。興味を持ってもらえたことで、反対に気付かされた。上越は魚や米など魅力がたっぷりで、和食の文化とともに、誇りを持って取り組める。サービス面でも日本はハイレベル。お茶のお代わりを差し上げるだけで感動してもらえる。ハイクオリティーなものをリーズナブルに、という富寿しの得意な面を打ち出して、今後も展開していきたい」と話している。