小学生は全国平均超えるが中学生下回る 上越市の学力調査結果

新潟県上越市は2013年4月に実施した本年度の「全国学力・学習状況調査」での同市の結果概要を公表した。小学生では平均正答率で調査した4科目全てで全国平均を上回ったものの、中学生では4科目のうち3科目で全国平均を下回る結果となった。同市がこの調査の結果を公表するのは今回が初めて。

調査は小学6年と中学3年が対象で、昨年4月24日に実施された。小学校では市立全52校から1835人が、中学は全市立22校から1724人が参加。小学生は知識を問う「国語A」や、知識の活用を問う「国語B」、算数も同様にAとBを実施。中学生は国語AとB、数学もAとBで行った。

小学生ではいずれも全国平均を上回った。中でも「国語A」は全国平均の62.7点を5点以上上回った。

中学生では国語Aで全国平均の76.4点と同程度だったが、残る3科目は全国平均から1〜5点下回る結果となった。
↓上越市の調査結果PDF(上越市のホームページヘのリンク)
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上越市の調査結果PDF(上越市のホームページヘのリンク)
 また生活習慣や学習環境の調査では、地域の行事に参加する児童生徒の割合が全国や県の平均と比べて非常に高かった。一方でテレビやビデオ、DVD、テレビゲームなどに触れる時間が全国と比べて長い結果が出た。

同市では2007年度から「全国学力・学習状況調査」を実施。震災の影響で実施されなかった2011年度を除き、6回目の今回は初めて同市の結果を公表した。市教育委員会は「地域住民らが学校運営に関わるコミュニティースクールを実施しており、市民にも知らせて教育に関わってもらいたい」としている。

結果は上越市教育委員会のポータルサイト(https://portal.jorne.jp/)でも公開されている。