いた!いた! 上越市の金谷山で「痛板」発見!

アニメや漫画、ゲームなどのキャラクターを描いた通称「痛板(いたいた)」と呼ばれるスキーやスノーボードを、コスプレ姿で楽しんでいる人を2014年2月16日、「スキー発祥の地」として知られる新潟県上越市の金谷山スキー場で見つけた。開催中のソチオリンピックで、村上市出身の平野歩夢が銀メダルを取るなど、注目されているスノーボードだが、痛板は新しいスノーボードやスキーの楽しみ方といってもいいのではないか。

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痛板で滑っていたのは、いずれも上越市内在住の小田倉冬馬さん(24)と、斉藤翼さん(28)。小田倉さんはバーチャルアイドル「初音ミク」のさっぽろ雪まつりバージョン(雪ミク)を施したスノーボードで滑った。斉藤さんはゲームのキャラクターを描いたスキーをはき、上越市在住の漫画家、牛木義隆さん作の「夢喰いメリー」のコスプレで楽しんでいた。

図柄はパソコンからステッカーシートにプリントするか、カッティングシートを切り抜いて自作する。本格的にやるには、看板製作業者から出力してもらったフィルムを貼って使うのだという。

痛板は、過度に夢中になって世間から浮いている状態を指す「痛い」というオタク用語にちなむもので、「痛スノボー」、「痛ボー」とも呼ばれる。車に施した場合は「痛車」と呼び、2人は痛車も楽しんでいる。

長野県白馬村の「Hakuba47」では、愛好家でつくる「日本痛板協会」が主催して、毎年「ゲレンデジャック」というイベントが開かれている。4回目となった今年は1月11日~13日の3日間開かれ、全国から愛好者約200人と、368枚の痛板が集結するなど、大きなイベントに成長している。

白馬村の「第4回ゲレンデジャック」のポスター
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