日本最古級の映画館、新潟県上越市本町6の高田世界館は、外壁改修工事の完了を記念し、2014年2月下旬から3月にかけて名作やドキュメンタリーなど映画6本を上映する。上映ラインアップは次の通り。問い合わせは同館の岸田さん、090-2562-4475。
◇2月23日(日) 「鉄道員~ぽっぽや」(1999年)
午後2時~ 前売り1000円、当日1300円
浅田次郎の第27回直木賞受賞の同名小説を、降旗康男監督がメガホンをとった。主演は高倉健で、ほかに小林稔侍、大竹しのぶ、広末涼子ら。
北海道の雪深い町の駅舎を舞台に、筋金入りの鉄道員(ぽっぽや)として気概と誇りを胸に生きてきた男が、定年目前になり自らの人生を振り返る。主題歌を坂本龍一がプロデュースし、娘の坂本美雨が歌ったことも話題の一つとなった。
↓映画のロケ地紹介サイト(南富良野市タウンガイド)
http://www.minami-furano.jp/event-kankou/poppoya.htm
◇3月2日(日) 「標的の村」(2013年)
午前10時~、午後2時~ 前売り1000円、当日1300円
ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設や新型輸送機オスプレイ配備に反対する沖縄県東村高江の住民たちの姿を記録したドキュメンタリー。2012年9月のオスプレイ配備の際、普天間基地ゲート前に座り込み22時間にわたり基地を完全封鎖した人々と、強制排除に乗り出した警察との攻防を映し出す。琉球朝日放送が制作、同局でキャスターを務める三上智恵が監督。上映時間91分。
http://www.hyoteki.com/
↓「標的の村」予告編動画
「ガレキとラジオ」は上映中止になりました
◇3月8日(土)~11日(火) 「ガレキとラジオ」(2013年)
2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町に密着し、地元民による災害ラジオ局「FMみなさん」を中心に、1年にわたる同町の復興への道のりを追うドキュメンタリー映画。避難所の体育館の隅で、元サラリーマンでリーダーの工藤さん、元ダンプカー運転手の和泉さんら9人がラジオ放送を始める。全員がラジオ放送の経験などない中、悪戦苦闘しながらも、町の人々に笑顔と娯楽を届けようとオンエアを続けていく。スペシャルサポーターとして俳優の役所広司がナレーターをつとめる。
初日8日の午後3時45分から、「災害とコミュニティFM」と題したショートシンポジウムを開催。
http://www.311movie.com/
↓「ガレキとラジオ」予告編動画
◇3月16日(日)~21日(金) 「~放射線を浴びた~X年後」(2012年)
16日は午前10時、午後2時、同7時の3回上映。17~21日は午後2時、同7時の2回上映。前売り1000円、当日1300円。
2012年に日本テレビ系「NNNドキュメント'12」で放送された「放射線を浴びたX年後」に、新しい映像を追加した劇場版。アメリカが1954年に行ったマーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験によって被曝した、第五福竜丸をはじめとする日本の漁船とその船員たちや、人々の関心と歴史から消えてしまった第五福竜丸以外の被曝事例を追跡しながら、その裏に隠された日米両政府の機密などを浮かび上がらせていくドキュメンタリー。伊東英朗監督。83分。
http://x311.info/
↓「~放射線を浴びた~X年後」予告編動画
◇3月23日(日) 「ペコロスの母に会いに行く」(2013年)
上越映画鑑賞会主催。午前11時、午後2時、同6時の3回上映。大人前売り1500円、当日1700円。高校生以下は800円(当日のみ)。
62歳で漫画家デビューを果たした岡野雄一が、自分が経験したことをヒントに描いたエッセイコミックを実写化したヒューマンドラマ。認知症の老いた母親とその息子が織り成す、笑いと涙にあふれた触れ合いをつづっていく。メガホンを取るのは、ベテラン監督・森崎東。2013年の第87回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワン作品。主人公みつえ役の赤木春恵は88歳と175日にして本作が映画初主演となり、ギネス世界記録に「世界最高齢での映画初主演女優」として認定された。また、毎日映画コンクールで女優主演賞を受賞した。
http://pecoross.jp/
↓「ペコロスの母に会いに行く」予告編動画
◇3月29日(日)~4月13日(日) 「夢は牛のお医者さん」(2014年)
上映時間は午前10時、午後2時、同7時の3回。ただし4月1日、3日、8日、10日は休み。一般前売り1300円、当日1800円、中高校生前売り1300円、当日1400円、小学生800円(当日のみ)。
1987年(昭和62年)、新潟県松代町(現十日町市)の山あいにある児童数わずか9人の小学校があった。新入生がいなかったので、3頭の子牛が入学した。当時、小学3年生だった少女が牛の世話をする中で抱いた夢、それは「牛のお医者さん」になることだった。親しんだ牛との辛い別れを経て、13.5倍の難関、国立大学への1回だけの挑戦。みごと獣医になった少女は、やがて母となり、かけがいのない「いのち」と向き合いながら、今日も闘っている。TeNYが26年間にわたり密着取材し、大きな反響を得た番組の映画化。県内ではシネウインド、十日町シネマパラダイス、高田世界館で同時封切り。
↓「夢は牛のお医者さん」サイト
http://www.teny.co.jp/yumeushi/