ここ数日の降雪で消雪用地下水の揚水量が増加し、地下水位が急激に低下し地盤沈下のおそれがあるとして新潟県は2014年1月17日午後2時に「地盤沈下注意報」を発令し、上越市高田地区を中心とする規制地域に地下水の節水を呼び掛けている。注意報の発令は今冬初。
地下水位を観測する井戸は同市本城町と同市栄町に2か所にある。そのうち本城町の観測井戸が17日正午時点で、基準値から5.04mの地下水位低下が観測され、注意報発令基準の5mを超えた。
このため、県は本年度の上越地域地盤沈下緊急時対策実施方針に基づき、注意報を発令した。栄町の観測井戸は基準値から5.68mの地下水位低下で、注意報基準の6mには達していない。
県と市は消雪用地下水を利用している業者などに注意報発令を通知し、節水対策の徹底と、警報発令時に対処できる除雪整備を要請。一般市民に対しても広報車を巡回するなどして注意報を周知し、節水への協力を求めている。