パナソニックの名が消える!新井工場などイスラエル企業に売却へ

パナソニックが新潟県妙高市や富山県にある半導体の主力3工場を分社し、年度内にもイスラエルに本社がある半導体受託製造大手、タワージャズに株式の過半を売却することが報じられたことを受け2013年11月27日、妙高市観光商工課では「今朝、新井工場の人事担当者から、まだ決定事項ではないという連絡を受けた。報道内容から継続雇用の可能性があり、最低限のラインではないか」と話している。

パナソニックの名が消えるのか
panasonic

半導体工場については10月下旬、半導体事業の社員を来年度までに国内外を合わせ、約14,000人から7,000人規模に半減することが明らかになったばかり。

パナソニックの国内半導体事業の拠点は新潟県の新井工場(妙高市)のほか、富山県の魚津工場(富魚津市)と砺波工場(砺波市)がある。半導体事業の不振を受け、新井工場では2005年と2012年に希望退職者を募集した。現在の従業員数は約900人。

妙高市商工観光課では「新会社になって雇用関係が継続されるかどうかが焦点。今後も情報収集に努め、具体的な話が出れば対応したい」と話している。

同社ホームページなどによると、タワージャズは、1993年に米ナショナルセミコンダクターの工場を買い取り、イスラエルでタワーセミコンダクターとして出発。2008年にジャズセミコンダクターと合併してタワージャズとなった。2011年6月には米マイクロンテクノロジー社から兵庫県西脇市のDRAM製造施設を取得し、タワーズジャズジャパンが誕生している。

現在はイスラエル、米国、日本の3極体制で、世界の200以上の企業向けに半導体チップを製造している。米ナスダック市場などに上場し、ファウンドリー(半導体受託生産会社)で世界五指に入る。2012年の売上高は約6億4000万ドル(約650億円)、社員数は約3000人。同社のCEOはラッセル・エルワンガー氏。

◇タワージャズジャパン
http://www.towerjazz.com/jp/about_tjp.html

◇タワージャズ公式サイト(英語)
http://www.jazzsemi.com/