上越市の県立中央病院で医療事故 70代女性に3700万円賠償へ

新潟県は2013年11月22日、上越市の県立中央病院で、同市在住の70代女性が、担当医師から手術のリスクを説明されないまま手術を受けた結果、排便などに障害が生じる医療事故が起きたと発表した。県はこの女性に賠償金3700万円を支払う議案を近く開かれる県議会12月定例会に提案する。

県立中央病院によると、女性は2011年1月に同病院で、腰部脊柱管狭窄症の治療のため手術を受けた。手術後、右足の感覚が鈍るとともに、排尿と排便に障害が生じた。担当医師からは、手術をしない治療法や、手術を受けた場合に合併症などの障害が発生する確率などについての説明がなされなかったという。

同病院では「女性は他の病院からの紹介で、その際手術として紹介されてきたことから担当医師が説明を怠った。説明が不十分だった」としている。

民事調停が行われており、県議会12月定例会での議決後、調停が成立する見通しとなっている。

県立中央病院
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