開業後5年はJRの運賃水準に据え置き えちごトキめき鉄道

北陸新幹線開業に伴いJRから経営分離される新潟県内の並行在来線を運営する「えちごトキめき鉄道」(上越市、嶋津忠裕社長)は2013年10月31日、開業後5年間の運賃をJRの運賃水準に据え置くと発表した。また並行在来線の駅の名称を新幹線駅と同じ「上越妙高駅」に決めた。

2015年春の開業から5年間、JRの運賃と同じ金額に据え置く。えちごトキめき鉄道の経営基本計画の収支見通しでは、利用者数が目標通りに5%増加し、運賃を現行の1.3倍にすることで開業から30年間の損益を概ね均衡させることができるとしている。開業後6年以降は、この収支見通しなどを基本に検討するとしている。

JRや他県の三セク鉄道といった隣接他社のとの間をまたがって利用する場合、運賃が割高になることが見込まれるが、乗り継ぎ割引についてJRなどと協議するとしている。

新幹線の上越妙高駅の約120m東にあるJR脇野田駅が新幹線開業に伴って新幹線駅の隣に移設される。この駅の駅名について同社は乗り換えの利便性や地元と意見交換した結果として、新幹線駅と同じ名称にすることを決めた。脇野田という名称に愛着があるという地元の声を踏まえて今後、新駅の駅舎内に脇野田駅に関するメモリアルパネルの設置などを検討している。

えちごトキめき鉄道の公式サイト
tokimeki

http://www.echigo-tokimeki.co.jp/