LPガス販売の大和商事が自己破産 上越にも営業所

LPガス、石油製品、住宅関連機器販売などの「大和(やまと)商事」(本社・新潟県柏崎市、資本金3500万円)は2013年10月28日、新潟地裁長岡支部に自己破産を申請した。帝国データバンク上越支店、東京商工リサーチ高田支店によると、負債総額は20億円内外。上越市内には頸城営業所(大潟区渋柿浜)、上越オートガスセンター(石沢)がある。

整理・倒産

同社は1948年8月に石油製品やプロパンガス販売を目的に設立。地元柏崎市だけではなく、上越地域でも2000年に糸魚川市へLPガスセンター、2004年に上越市にオートガスセンターを開設するなど業容の拡大を進め、2008年3月期の年売上高は約52億2600万円を計上していた。

その後、不採算店舗の閉鎖、競合の激化などで売上減少が続き、2013年3月期の年売上高は約27億500万円に減少。損益面でも過去の不良債権を償却したため、約4億600万円の欠損を計上し、財務体質は債務超過に陥っていた。過去の設備投資に要した借入金による多額な利息も収益を圧迫し、多忙な資金繰りを余儀なくされていた。

帝国データバンク上越支店によると、営業は10月31日まで継続し、ガス事業については11月1日から、他社に移管されるという。