新潟県上越市寺町地区の住民でつくる「寺町まちづくり協議会」(木村廣会長)が、同地区のピーアールを目的に、県立上越総合技術高校の生徒にデザインを依頼した寺町マスコットキャラクターがこのほど決まり、2013年10月30日に同校で木村会長が上位作品をそれぞれデザインした3年生3人を表彰した。同協議会は、市内で来年秋に開催される寺町サミットなどで上位作品を中心にキャラクターを利用していく。
同協議会はマスコットキャラクターの作成を同校建築・デザイン科環境デザインコースに依頼。3年生の実習で12種類のマスコットを描いてもらい、9月29日に行われた寺町まちづくりフェスティバルなどでの投票で決めた。同フェスティバルでは約500人が投票し上位3人の作品が同数となったため、協議会内での決選投票で決めた。
最優秀作品は奥田弥央さん(18)の「てらぼー」。僧侶を親しみが持てるようにかわいく描いた。「たくさんの人にかわいがってもらえるようにした。校内で行ったプレゼンテーションでは最下位で選ばれるとは思っていなかったのでうれしい」と笑顔を見せた。
次いで優秀作品に選ばれたのは竹田美優さん(18)の「てらっち」。トレードマークの帽子は「寺」の字の上の「土」をイメージした。竹田さんは「帽子には寺町の各所で咲いているサザンカを描いた」と話した。
もう一つの優秀作品は倉本智美さん(17)の「てらぬき」。かわいいタヌキが僧侶のような格好をしている。寺町1に住んでいる倉本さんは「寺町にはタヌキがよく出ている。親しみやすくした」と紹介した。
木村会長は「寺町の特徴をよくとらえている。来年は高田開府400年で、寺町も400年に当たる。寺町を広めるため、着ぐるみなどにして使いたい」と語った。
同協議会では、上位作品を中心に、来年の同フェスティバルや、寺町の地名が付く全国8市を集めて意見交換を行う第20回寺町サミット(来年10月開催)のピーアール活動に利用していく。