上越市民有志が「質問席」 フェイスブックで議論し議会に要望書

インターネットの交流サイト、フェイスブック(Facebook)を通じて議論した上越市民有志が、上越市議会に対して要望書を提出するなどの活動を展開している。発端は市議会が100万円の「質問席」を設置するという話で、これを問題視した市民がFB上で議論を重ね慎重な検討を求める要望書を提出し、市議会とのやりとりもFacebookページ「質問席」に公開している。運営しているメンバーは今後もこの問題に限らず、市政の幅広い問題についてFacebookをはじめとしたインターネットを活用して情報公開や市民による議論を促していく考えだ。

フェイスブックページ質問席
fb

同市議会の会派では唯一、Facebookを運用している会派「みらい」が9月25日、「来年度に向けた予算要求で、議場に議会側の演壇を設置する意見がありましたが、会派では100万円弱もかけて作る必要はないという意見です」と投稿したことが発端だった。これを見たFBユーザーが事実関係の検証に乗り出した。

まとめサイト「【ネットでリアルで紛糾の事態!】本当に必要?!100万円の議会質問席の設置について ー上越市議会」とFacebookページを立ち上げるとともに、10月1日には慎重な検討を求める要望書(PDF)を全議員に送った。

さらにこの件が話し合われる市議会の会派代表者会議の傍聴と議事録公開などを求める質問メールを議長宛に送り、実際10月21日には数人が傍聴するなど活動を続けた。その結果、当初提案された100万円の傍聴席設置案は、不要になった机を活用する比較的安価な案に置き換えられて検討が進んでいる。

今回、要望書を提出したメンバーは、20~40代のFacebookユーザーで、職業や政治信条などはさまざま。今回の要望書提出などは、インターネット上で生まれたいわば自然発生的な動きで、特定の利益を代表しないこういった団体による要望書提出はめずらしい。

今後について運営メンバーは「市民がいろいろな疑問について自由に責任を持って発言し、議論できるような、文字通りの『市民の質問席』にしていきたい」としており、さまざまな問題に取り組んでいく考えだ。

↓市議会に提出した要望書
PDF

↓フェイスブックページ「質問席」
https://www.facebook.com/shitsumonseki

↓まとめサイト
http://matome.naver.jp/odai/2138018613920574701