上越市中央1の老舗、宇田家具店が12月で閉店

新潟県上越市の直江津市街地に立地する唯一の大型家具店「有限会社 宇田家具店」(中央1・宇田佐代子社長)が、2013年12月28日で閉店することになった。かつて上越地区に数多くあった地元資本の大型家具店は、北陸家具(本社・糸魚川市)だけになった。

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宇田家具店は、柿崎町旭町で1947年(昭和22年)に先代の宇田佐一郎氏が創業。その後、柿崎中心市街地の住吉町に移転した(現在は閉店)。1961年(昭和36年)に川原町に直江津支店を出し、中央2への移転を経て、1968年(昭和43年)に現在地で4階建て、売り場面積1320平方mのビルを建設した。今年は創業66年目で、法人化して50年目に当たる。

宇田家具店の店舗内
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同社は本店があった柿崎から西頸城までの海岸沿いを営業エリアとし、毎月一定額を積み立てる無尽講で成長した。特典として3年に一度実施する招待旅行が人気を呼んだという。近藤正夫店長は「親子四代も続けているお客さんが多い。引き落としなどにせず、手間をかけて集金し、人間関係を築いてきたのが長続きした理由」と話す。

現ビルがオープンした後の昭和40年代は、社員が40人もいたという。その後、住環境の変化、家具ディスカウンターやHC(ホームセンター)の進出などで、地元資本の家具店は冬の時代を迎えた。

近藤店長は「どこにも迷惑をかけず、惜しまれて商売をやめるのはありがたい」と話している。同店は現在、閉店セールの第1弾を実施中で、今後は10月19~21日に「閉店大激値市」、11月9~11日に「健康フェア」などを実施する。

地元資本の家具店、生き残れず

かつて上越地区には多くの家具店があった。高田地区では、やま江(本町5)を筆頭に、アオキ家具センター(大町2)、かどさ家具店(本町1)、栗田の家具(本町5)などがあった。やま江は、1946年(昭和21年)創業で、石沢に家具工場を持ち、直江津市街地に支店も出した。本店の売り場面積は3700平方mで、当時は旧上越市内で最も広かった。1995年8月に和議を申請し再建を図ったが、98年1月、再建を断念した。

妙高市(旧新井市)には、1950年(昭和25年)創業の「家具の宮腰」が柳井田などに2店舗を持っていたが、1998年6月、5億円の負債を抱え倒産した。

県内資本の家具店では、上越市富岡に1993年にオープンした「水澤の家具」(本社・新潟市)上越インター店が2009年12月末日に閉店。店舗面積が8250平方mで、上越地域最大規模の家具店だった。2010年6月30日、約23億8000万円の負債を抱えて倒産した。