2015年春開業に向けて新潟県上越市大和地区で工事が進められている北陸新幹線上越妙高駅を上越市議会議員が2013年9月27日、視察した。ホームやコンコース、屋上にも上がり、工事を担当する鉄道・運輸機構の職員らから説明を受けた。同機構によると、建築工事の進ちょく率は9月末で87%。駅舎は2014年10月に完成する。
上越妙高駅の建築工事は、同機構によって昨年5月に始まった。3階に新幹線のホームがあり、12両編成の新幹線に対応した長さ312mのホームが2面設置される。また外壁はガラスなどで高田公園の桜や高田平野の雪原を表現。2階のコンコースでは天井の一部に県産杉を使用している。屋根は積雪3mに耐えられる構造で、雪庇ができないように屋根の縁に沿って電熱で雪を解かすシステムを導入している。現在建屋はほぼ完成しており、内装の工事が着々と進められている。
また、コンコースに隣接する自由通路や、自由通路から地上に降りる東西の昇降施設は市が建設している。
市議は同機構の上越鉄道建築工事事務所の中嶋重行所長や、市の総合政策部の竹田淳三部長から説明を受けて視察。駅構内を撮影したり、構造などについて質問していた。
市議会新幹線・並行在来線等対策特別委員会の大島洋一委員長は「視察してみて開業が近づいていることを感じた。私たちも開業に向けてやるべきことを考えたい」と話した。
同機構によると、今年12月に散水設備のテストなどを目的に新幹線の試験走行を行う。