上越在住・宮崎克さん原作の漫画が9月24日にテレビドラマで放送

新潟県上越市在住の漫画原作者・宮崎克(まさる)さん(57)が、漫画の神様・手塚治虫の活躍の舞台裏を描いた漫画「ブラック・ジャック創作秘話」(秋田書店刊)が、関西テレビ放送の開局55周年記念として実写化され、2時間ドラマになった。2013年9月24日午後9時から関西テレビ、フジテレビ系列で全国ネット放送され、新潟県内はNST新潟総合テレビで放送される。

手塚治虫を演じる草なぎ剛(YouTubeより)
草薙

ドラマのタイトルは「神様のベレー帽 ~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~」。主人公の手塚治虫にはSMAPの草なぎ剛、漫画誌「週刊少年チャンピオン」の2代目編集長、通称“カベさん”には佐藤浩市、新米編集部員の小田町咲良にはAKB48の大島優子が出演する。

物語は、1973年(昭和48年)、ヒットから遠ざかり、アニメ事業も失敗、果てには会社も倒産させ、人気低迷の状態であった手塚治虫の元に、ひょんなきっかけで入社1年目の新米編集者・小野町咲良が現代からタイムスリップしてくるところから始まる。

厳しい状況の中でも、睡眠時間を削って働き続ける手塚の仕事への執念は凄まじい。もがき苦しみながら、自らの理想とする作品と真摯に向き合っていた。周囲は手塚に振り回されながらも、いつしか引きこまれていく。

自宅の書斎で執筆中の宮崎さん
miyazaki

原作は上越市在住の宮崎克さん、漫画は吉本浩二さん。「週刊少年チャンピオン」に2009年から2011年にかけて連載された漫画「ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~」は評判を呼び、2011年7月に単行本として秋田書店から発刊。宝島社の2012年『このマンガがすごい!』オトコ編の第1位となった。

宮崎さんは直江津高校を卒業後、大学進学で上京。29歳のときに漫画原作者として独立し、ミステリー、時代劇、ドキュメンタリーなど、幅広いジャンルを手がけている。12年前に故郷の上越市に戻り、仕事を続けている。

原作はノンフィクションだが、ドラマでは新米編集部員の女性がタイムスリップするなど、一部ストーリーが変わっている。それについて宮崎さんは「昭和のあの時代は、現代からみると高いテンションで仕事をし、良く泣いて笑っている。一方、現代の編集者は有能だが、クールになっている。それを強調するため、ドラマではタイムスリップを使っているのではないか。僕の原作にはヒロインがいないので、大島さんを登場するため、というのが一番の理由だろうけど。原作者として、それは納得している。僕の作品はアニメ化はされているが、実写は初めてなのでうれしいし、放送が楽しみ」と話している。

↓関西テレビの番組サイト
http://www.ktv.jp/info/press/130801.html

↓番組紹介YouTube
http://youtu.be/WV5TfFjYqOs

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