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台風18号の大雨でエリアメール初運用 上越市

6年前

台風18号の接近に伴う大雨で2013年9月16日、新潟県上越市は避難勧告や避難指示を出した。同市では今回初めて、市内にいる人の携帯電話に一斉に避難情報を配信するサービス「緊急速報メール」(エリアメール)を運用し、市民にいち早く情報を伝えた。市民からは、風雨で屋外の防災無線が聞き取りづらいという声が聞かれた一方、直接携帯電話に届くメールは文字情報で分かりやすいと好評だった。

緊急速報メール
mail

緊急速報メールは、同市が従来から独自運用している「安全メール」などとは異なり、登録は不要で市内にいれば、市民でなくとも配信される。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3社に対応している。同市では昨年10月に導入し、本格的な運用は今回が初めてだった。

この日同市は、保倉川の増水に伴う避難勧告や矢代川(妙高市)の堤防決壊による下流域への避難指示など、合計9回の緊急速報メールを送信した。上越市防災危機管理部には、屋外にある防災無線のスピーカーについて風雨で聞きづらいという声が寄せられた。一方、緊急速報メールについて、本紙の取材では「放送では対象町内を聞き逃してしまうことがあるが、メールは文字なのでしっかりと確認できてとても便利に感じた」などといった声が多かった。

◇避難指示で避難所に行ったのは上越市1.7%、妙高市49.1%

矢代川の決壊を受けて上越市は午後2時50分、下流の石沢、大字寺町、西田中の294世帯887人に避難指示を出した。実際に避難所の和田小学校に避難したのは避難指示対象者の1.7%に当たる15人だった。上越市の避難指示のメールは「外出を避け屋外の2階など高いところに避難してください。また下記の避難所を開設しています」としており、自宅2階などに避難した人も多くいたとみられる。一方、妙高市の緊急速報メールは「新井北小学校へ避難してください。なお避難の際は十分注意してください」と明確に避難所に行くことを促した。妙高市では避難指示対象者634人の49.1%に当たる311人が避難所の新井北小に避難した。

上越市防災危機管理部では「特に水害の場合には、避難所に行く途中に流されることも考えられ、一概に避難所に行けというのは良し悪しがあるが、今後も情報の出し方を研究していきたい」としている。