上越市の「オープス中郷」で来春からJRA馬券を販売へ

新潟県上越市中郷区四ツ屋にある地方競馬の場外馬券売り場「オープス中郷」で、来年4月から日本中央競馬会(JRA)が主催する中央競馬の馬券販売が行われる。県内には、オープス中郷を含め3か所の地方競馬の場外馬券売り場があるが、中央競馬の馬券販売を行うのは初めて。

オープス中郷は1993年にオープン。関東の大井競馬や浦和競馬など地方競馬を主催する特別区競馬組合(東京)が運営している。

上越市によると、営業日は月~金曜と、一部の土、日曜で年間約270日。過去5年間の実績では、2008年度に約4万6000人の入場があったが、昨年度は約3万人までに減少。売上も2008年度の約11億1700万円から昨年度は7億8000万円まで減った。

同組合では、オープス中郷の活性化を図るために、来年4月にJRAから中央競馬の馬券を受託販売する。中央競馬は土、日曜と一部の祝日開催のため、営業日はほぼ毎日となる。

今後、同組合は地元町内会との同意書や、市との協定書などを交わす。馬券販売機の取り替えや映像設備関係の工事も行い、中央競馬のレースの模様を大型画面で見ることができる。

また市とは売上の一部を交付金として支払う協定を結んでおり、市の増収が見込まれる。同組合は中央競馬による市の増収分を年額140万円程度と試算している。

JRAと同組合など地方競馬主催者は、2010年に相互発売を拡大することで合意している。

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オープス中郷