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災害時は地域に開放 直江津駅南口にハイテク社員寮

6年前

=2013年6月19日更新=

国際石油開発帝石はこのほど、直江津港のLNG(液化天然ガス)受入基地の職員などが入居する社員寮「東雲寮」を新潟県上越市東雲町2に完成させた。地震などの災害時にも発電や水の沸騰、排水が可能で、避難場所や風呂を地域住民に提供できる全国でも珍しい社員寮となっており、同社は「考えられるすべてを盛り込んだ」としている。

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同社は、中越地震の際に柏崎市の寮の風呂を沸かし、地域住民に提供した経験を生かして、最新の東雲寮は太陽光発電のほか、非常用の軽油エンジン、井戸などを備え、災害時でも生活が可能となっている。

東雲寮は同社で最も新しい寮で今年4月23日にしゅん工した。場所はJR直江津駅南側。鉄筋造り6階建てで、敷地面積2288平方m。2階から5階に68人が入居可能。

電力会社から購入する電気のほか、屋上の出力30kWのソーラーパネルと天然ガスエンジンで発電する。また、天然ガスエンジンは排熱も利用できるコージェネレーションシステムで、熱を直接暖房に使用できるほか、吸収式冷凍機を通して冷房もできるなど、同社の様々なエネルギー事業のノウハウが生かされている。

風呂は約10人が入浴可能な浴槽と約3人が入浴可能な浴槽の2つがあり、災害時には地域住民に提供する。水道が止まった場合は井戸や給水車から水を、ガスが止まった場合は軽油でボイラーを動かすことができる。また、床下に2週間分の排水層と、駐車場にマンホールトイレを備える。

寮の構造は東日本大震災を受け、津波を想定しており、敷地が道路より50cm高くなっている。このほかにも、エンジンや蓄電池、空調を自動で管理するコントロールルーム、居住スペースなどはすべて2階以上にあり、1階が水没しても生活が可能だという。

同社では「中越地震の際にたいへん喜んでいただいた。今後も地域に根ざした会社を目指していきたい」と話している。