虫生岩戸の沖合で長野市の釣り人が溺れ死亡

2013年5月25日午後1時57分ごろ、新潟県上越市虫生岩戸の同市海洋フィッシングセンター沖合200mの岩場で釣りをしていた長野県長野市の会社員一瀬英男さん(44)が溺れ、一緒に釣りをしていた友人の男性が118番通報した。一瀬さんは約1時間後に上越地域消防本部のボートで引き上げられたが、午後3時9分に死亡が確認された。死因は水死だった。

二人が釣りをしていた虫生岩戸沖合200mの夫婦岩(5月26日撮影)
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上越海上保安署の発表によると、一瀬さんと友人は同日午前5時頃、海洋フィッシングセンターから手漕ぎのゴムボートで沖合の岩場に渡り、釣りをしていた。午後1時50分ごろに帰ろうとした際、網状のびくが流され、一瀬さんは「取ってくる」と言って着ていた救命胴衣を脱ぎ、岩場から海に飛び込んだ。一瀬さんはびくまで泳いだが帰られなくなり、顔を上げなくなったため、友人が手漕ぎのゴムボートで助けようとしたが、引き上げることができず通報した。

通報後、付近の釣り人も小型ボートで救助に向かったが引き上げることができず、午後2時47分に上越地域消防本部のボートがようやく引き上げた。一瀬さんは心肺停止状態で病院に搬送されたが、同3時9分、死亡が確認された。

海洋フィッシングセンターの管理人によると、二人が釣りをしていた場所は、夫婦岩と呼ばれる岩場で、黒鯛が良く釣れるポイントだという。


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