上越市で介護保険延滞金未徴収の不祥事

新潟県上越市は2013年5月23日、2000年度から介護保険料の延滞金を徴収してこなかったことを明らかにした。延滞金の消滅時効が5年のため、未徴収の総額は不明で、時効が到来していない過去5年間だけで総額約487万円に上る。市では今後関係職員の処分を検討するほか、未徴収で時効が到来していない対象者5598人に納付書を送って徴収する。
上越市役所
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市によると、介護保険制度創設当初の2000年に条例で延滞金を徴収することを定めたにもかかわらず、当初から徴収してこなかった。2006年1月には県から徴収するよう指摘され、同年6月には市監査委員からも同じ指摘を受けた。2007年11月になって市の窓口での徴収を始めたが、金融機関などでの支払いについては徴収しないままになっていた。今年3月になって担当職員の指摘で発覚したという。

現時点で消滅時効が到来していない2008年5月以降の未徴収は延滞金487万円。00~08年4月までの延滞金については不明だという。山岸行則副市長は「全国で3番目に高い介護保険料をいただいている中、市民の信頼を損ねるもので大変遺憾。市民の皆さんに深くお詫びする」と陳謝した。今後、関係した職員の処分を検討するという。