土日曜に花見客が集中 ケータイが長時間不通

新潟県上越市の高田公園で開かれている「高田城百万人観桜会」の会場で、満開と重なった2013年4月13、14日の土日曜、同公園内とその近隣で携帯電話が長時間不通になった。会場の混雑、車の渋滞、スマートフォンの普及でデータ量が増えたことなどが原因とみられる。

混雑が続いた観桜会場(13日正午ごろ)
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同公園では10日にソメイヨシノが満開になったものの、断続的に雨が降り客足が伸び悩んだ。満開後初めて迎えた土、日曜は天候に恵まれ、観光客や市民が一気に繰り出した。

観桜会を主催する上越観光コンベンション協会によると、国道18号や上越大通りと、それに交差する道路などで大渋滞が発生した。主要な交差点では青信号1回で車1台が前進するのがやっとの状態が続いたという。駐車場と会場をつなぐシャトルバスも渋滞に巻き込まれた。

渋滞や会場の混雑に伴い、ドコモ、au、ソフトバンク各社の携帯電話は、公園内や近隣の住宅地などで、通話やメールが不通の状態が長時間続いた。公園から100mほどの同市大手町に住む男性(36)は「6年間暮らしているが、こんなことは今年初めて」と話していた。

会場でのスタッフ間の連絡にも影響が出た。同協会では「今後無線を使っての情報共有にシフトしていきたい、回線混雑の対策も考えなくては。渋滞の緩和のためにも駐車場間での連絡を強化していきたい」と話している。