上越科学館 動いて吠える恐竜模型が公開

新潟県上越市下門前の上越科学館に動く恐竜模型が完成し2013年3月30日、除幕式が行われた。迫力たっぷりに吠えたり、雄叫びを上げるティラノサウルスに、招待された小学生ら300人は、「本物みたい」「すごい迫力だ」とはしゃいでいた。

「恐竜博士」に扮して説明する永井館長(クリックで全体表示)
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動くティラノサウルスの動画(2分49秒)

除幕で姿を現したティラノサウルスの模型は、体長が約8m、体高が4mで、実物の4分の3ほどの大きさ。皮膚はシリコン樹脂で、中にはウレタンフォームが充填され、どっしりした質感もある。空気圧で胴体のほか、首、顎、眼球、瞼が動き、迫力満点。ゆっくり目を開け、きょろきょろと周囲を見渡すと、振り向きざまに金属音のような鳴き声で吠え、会場の小学生らを威嚇した。

入り口にはセンサーがあり、人の入室を感知して、約2分間動く。照明や背景の色が赤、青に変わるなどドラマチックな演出がされている。

除幕式では、村山秀幸市長が「ティラノサウルスが科学館の顔になるように。また、地球環境を考えるきっかけになれば」とあいさつした。テープカットは春日新田小児童2人、小猿屋小児童2人も参列して、市長らとともに行った。

動く恐竜を見た児童は「目が本物みたいですごい。また来たい」、「迫力があって生きているみたいだった」などと話していた。

同館では1984年の開設以来となる大規模な展示更新工事を行っており、9つのゾーンのうち、今回は第1期分として「生命の進化と環境」をテーマにしたGゾーンを更新した。地球環境の変動史を図解した大型パネルや、サイエンスシアターも村山由佳さんの絵本を映像化した「さいごの恐竜ティラン」(上映時間26分)に変わった。

「さいごの恐竜ティラン」予告編

入館料は大人400円、小・中学生200円。月曜と祝日の翌日休館。問い合わせは、同館025-544-2122。


◇恐竜模型の愛称を募集

上越科学館では2013年5月6日まで恐竜模型の愛称を募集している。

募集方法は同館内に設置してある応募ポストに投函するか、はがきで応募する。応募先は上越市下門前446-2の上越科学館あて。

最も応募数が多い愛称に決定する。決定した応募者全員に恐竜イラスト入りクリアファイルを贈呈する。また、抽選で5人にティラノサウルスのフィギュアをプレゼントする。

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