糸魚川市で食料品製造加工業2社が事業停止

新潟県糸魚川市田海の食料品製造加工業「合資会社 青海食品」(従業員約20人)が2013年3月25日付で事業を停止した。社長が同じ同所の寿司弁当、納豆製造販売「株式会社 金時」(従業員14人)も同時に事業を停止した。2社とも任意整理を予定している。東京商工リサーチ高田支店によると、負債額は青海食品が約1億4000万円、金時が約6000万円。

「青海食品」は、1954年に納豆製造を目的に創業し、1961年に合資会社として法人化した。その後、食料品全般の製造加工を手掛け、納豆、米飯、惣菜類、弁当など各種の日配品を扱うようになった。同地区の市場や大手スーパーを中心に販路を形成し、1995年7月期には売上高4億7000万円を計上していた。

しかし、近年は競争激化による単価下落で収益環境が悪化し、2012年7月期には売上高が2億1000万円まで低下した。また、青海中学校から受託していた学校給食業務も、製造工場が撤退を余儀なくされたことから継続が困難になっていた。

「金時」は、寿司弁当、納豆の製造販売を手掛け、1993年9月期には売上高5億4000万円を計上していたが、近年は業績悪化から売上高は2億円台に低下していた。

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