中国からの飛来が懸念されている大気汚染源の微小粒子状物質「PM2.5」について、新潟県は2013年3月から上越市内に観測局を設置し、測定を開始した。観測データは県のホームページに公表される予定。
県内ではこれまで、県が長岡市と新発田市の2か所、新潟市が同市内3か所、合計5か所で観測していたが、3月1日から県が上越市三ツ橋の深谷浄水場敷地内に、新潟市が2か所に新しく観測局を設置して観測を始めた。
上越市の観測局は係員が出向いてデータ収集しているため、リアルタイムに数値は表示されない。また、データがホームページに掲載されるまで今週いっぱいかかるという。
管理目標である環境基準は、大気1立方m当たりの1日平均値が35μg以下。また、環境省が2月27日に示した外出自粛などの注意喚起をする暫定指針としては、大気1立方m当たりの濃度が1日平均70μg超。これまでのところ、県内いずれの観測局でもこの数値を超えた記録はない。
上越地域振興局健康福祉環境部では「上越地方では(微小粒子状物質が)雪に吸着されて地面に落ちるため、冬は空気がきれいな状態。雪が解けて黄砂が降る3月後半から6月末までの乾燥しやすい時期が要注意」と話している。
↓新潟県の「微小粒子状物質(PM2.5)速報」
http://www.pref.niigata.lg.jp/kankyotaisaku/1356750033048.html
↓環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」
http://soramame.taiki.go.jp/