大和上越店のベルを「まちの記憶の鐘」に

上越市は、2010年に閉店した大和上越店屋上(同市本町4)に設置されていた鐘を「まちの記憶の鐘」としてイベントなどで活用する。1975年の大和開店当時は午後3時の時報などとして活用されており、当時を知る高田地区の住民には馴染み深いもの。このほど移動可能な台座を作り、2月10日のレルヒ祭で初めて活用する。

大和の鐘は屋上のベルハウスに設置されていた。開店当時は鳴らされていたが、音があまりに大きすぎたため、途中から使われなくなったという。

2010年4月の大和閉店後は、市の事務所としても活用されている本町3の旧第四銀行高田支店に保管されている。市では、かつて高田で美しい音色を響かせていた鐘を「まちの記憶の鐘」と名付けて、高田地区のイベントなどで活用することにした。鐘は150kと重く、移動可能なように金属製の台座とキャスターを付けた。

「まちの記憶の鐘」(クリックで全体表示)
鐘1

2月10日のレルヒ祭では、金谷山から眼下に広がる高田のまちに向けて鐘を鳴らす。市民や観光客らが決められた時間に鐘を鳴らすことができる。

市文化振興課では「これまでも旧第四銀行高田支店に展示していて、鳴らさないのかという声もあった。高田で行われるまちづくりイベントなどで活用していきたい」としている。

2月10日に金谷山で自由に鐘を鳴らせる時間は、午前11時からと午後1時から、午後3時からのいずれも1時間。申込みなどは不要。

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