自民の高鳥修一氏が勝利宣言 衆院選新潟6区

=2012年12月16日午後8時35分から随時更新=

第46回衆院総選挙は2012年12月16日、投開票された。新潟6区小選挙区では午後8時過ぎ、自民元職で新潟6区支部長の高鳥修一氏(52)が、当選が確実になったとして勝利宣言を行った。高鳥氏は民主前職で農水副大臣を務め6選を目指していた筒井信隆氏(68)と共産新人で県党委員会職員の高橋ミキ子氏(53)を破り、小選挙区での初勝利を収めた。

【新潟6区】選管確定
有権者数29万2581人、投票者数18万5516人、投票率63.41%

高鳥修一 自民 98,676
筒井信隆 民主 66,564
高橋ミキ子 共産 13,914


万歳する高鳥氏(中)(午後8時15分ごろ、上越市西城町1の選挙事務所)
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午後8時、NHKの開票速報が始まるととほぼ同時に高鳥氏の当選確実の報がテレビで流れた。同市西城町1の高鳥氏の選挙事務所には、まだ支持者はほとんど集まっておらず、報道陣の人数の方が多く、あまりに早い当確の報に選対関係者も戸惑った様子だった。

高鳥氏は「政治を志して苦節10年。2度の落選を経験して、本当にうれしい。ありがとうございます」と当選を喜んだ。「美しい国日本へ安倍晋三自党総裁の強力な補佐役として全力で働かせていただく」と抱負を語った。

高鳥氏の勝利の弁(動画4分55秒)

筒井氏とは今回で4度目の対決となり「絶対に負けられない」と踏ん張った高鳥氏。選挙戦では政治の師と仰ぐ安倍総裁との親密さを前面に出すとともに、県議団が選対を引っ張り、自民、公明の党組織、企業選対もフル稼働した。

筒井信隆氏「逆風に飲み込まれた」

支持者に頭を下げる筒井氏(午後8時30分ごろ、上越商工会議所)
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6選を目指した民主前職の筒井信隆氏(68)だったが、高鳥氏に敗れた。午後8時の投票終了から1分も経たないうちに高鳥氏の当選確実がテレビで流れると、上越商工会議所に集まった支持者からは「あ~あ」と落胆の声が出た。

筒井氏が姿を現したのは午後8時20分過ぎ。約50人の支持者に「皆さんに頑張りには頭が下がる思いだったが、こういう結果になった。私の不徳の致す所」と頭を下げた。筒井氏は「農政の課題でいろいろな実績を上げたのは自負しているが、それが民主党への逆風に飲み込まれた。消費増税のみに命をかけ、マニフェストや景気回復に命をかけなかったのが逆風の最大原因」と振り返った。

今後の政治活動については「一緒にやってきた地元や支持者の皆さんと相談して決めたい」と語るにとどまった。

高橋ミキ子氏「組織票に切り込めず」

あいさつをする高橋氏(午後9時15分ごろ、日本共産党上越地区委員会)
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新潟市出身で共産新人の高橋ミキ子氏(53)の選挙事務所となった上越市五智1の日本共産党上越地区委員会には共産市議ら数人が集まった。高鳥氏の当選確実の報から1時間近く経った午後9時前に高橋氏が姿を現した。

高橋氏は「国民の皆さんが変化を望んだ結果だと思う」とあいさつした。「私たち自身の宣伝不足を感じている。組織票に対して切り込めなかった」と語った。

今回の選挙の手応えに関しては「初めての女性候補ということで、たくさんの人に声を掛けてもらった。特に消費増税反対に関しては女性の気持ちを代弁できたのではないかと思う。声が届いたところでは浸透している」と大らかな表情で話した。

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