ドリブルで日本縦断に挑戦中の若者が上越入り

サッカーのドリブルをしながら日本縦断の旅を続けている大阪市の石部竜太さん(22)が2012年11月3日、上越市の直江津地区に入った。旅は昨年の東日本大震災のボランティア経験から思い立ったもので、1年半ほどかけて全都道府県を訪れる予定。石部さんは「旅を通じて日本の広さや原発のことを学びたい」と意気込んでいる。

今年7月に日本最北端の北海道・宗谷岬をスタートし、来年末までにゴールの沖縄県を目指す。家紋と「ドリブル日本縦断」と書いたのぼりを掲げドリブルをしながら毎日20~30kmほど歩く。

上越市下源入付近の国道8号沿いをドリブルして進む石部さん(2012年11月3日)
ドリブル日本縦断よこ1

ドリブル日本縦断 たて

石部さんは大学4年だった昨年7月、震災のボランティア活動で宮城県石巻市に入った。2か月間、がれき撤去作業などを行いながら、被害の大きさに衝撃を受けたという。そこで「全国各地を巡って日本のことを知りたい」と日本縦断の旅を計画。誰もやってない方法で旅をしようと、5歳から17年続けたサッカーの経験を生かしドリブルで進むことにした。

旅の途中「原発の近くに住む人がどう考えているか知りたい」と原子力発電所がある自治体も訪問。福島県では東京電力福島第一原発に近い南相馬市も訪れた。10月下旬には新潟県入り。県土を南下しながら東京電力柏崎刈羽原発のサービスホールにも寄った。「原発を不安に思う人、賛成する人、様々な意見を聞くことができた」と振り返った。

昼間はドリブルで進み、夜はテントなどで寝る。上越市入りした11月2日は道の駅よしかわ杜氏の郷の休憩所で一泊した。

石部さんは「沖縄に着いた時、何か得られると信じて旅を続けたい」と話している。

↓石部さんの旅の記録
http://street-dribbler.com/

ツイッター@street_dribblerでも旅の様子を伝えている。