雪・風に強いスマート信号機 上越市内初登場

新潟県上越市東本町5の「上越南消防署入口」交差点に2012年10月15日、新型の信号機が設置された。フードがないフラット型LED(発光ダイオード)信号機で、iPhoneに似た薄くてスッキリとしたデザインだ。メーカーによると雪や風の影響を受けにくいのが特徴で、市内の設置は同交差点が初めて。

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新型の信号機は薄くフードのない平らな形状をしており、前方に傾けて設置されている。メーカーのコイト電工新潟営業所(新潟市中央区)によると、従来のLED信号機と比べると縦横の大きさは同じだが、厚さは約4分の1の6cm、重さは約3分の2の約13kgにスリム化している。

従来は逆光や西日など、太陽光の影響を軽減するためにフードを付けていたが、新型は特殊レンズを採用して信号を見やすくしている。また、従来はフードがあるため風の影響を受けやすく着雪しやすかったが、新型は薄いことと、前方に傾斜させることで軽減している。

新型は3、4年前に完成し、全国に先駆けて東北地方で導入された。LED化は県内では8年前から進められているが、フラットな新型信号機は新潟市、魚沼市での実証実験を経て本年度から本格的な導入が始まった。上越警察署によると、信号機は古いものから順次交換しているという。

フードがないすっきりしたデザイン
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横から見た新型信号機。22.5度で前傾している
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