上越市内の田んぼで塩害 海水が川を遡上

新潟県上越市下五貫野の田んぼで塩害が発生し約4.4ヘクタールの稲穂が茶色に枯れている。近くを流れる保倉川に海水が遡上したためとみられ、県上越地域振興局が付近の土壌を調べたところ塩分が検出された。

市農業振興課などによると、この付近の田んぼには保倉川からポンプで水を入れいている。保倉川は傾斜が少なく、上流で雨が降らない状態が続くと、海水が遡上して来ることがあるという。このため、田んぼへの取水の際には塩分濃度を測るなどの対応をしていたという。今回の経緯は不明だが8月に入って塩分濃度の高い河川水が田んぼに入ったとみられる。

塩水が入った場所の稲は茶色になり、倒れている場所も多い
塩害1

市内は今月雨が少なく、市によると、安塚区、浦川原区、大島区、牧区など天水田の一部でひび割れなどが報告されており、合計で約58ヘクタールの被害が懸念されている。このうち約35ヘクタールが牧区で、次いで安塚区が7.7ヘクタール、大島区7.1ヘクタールとなっている。