上越高校食物科生徒が寺町の新名物開発

新潟県上越市の寺町を広くピーアールしようと、寺町まちづくり協議会は上越高校や菓子店と協力し、「寺町をイメージしたお菓子」4種を完成させた。菓子は2012年9月30日に行われる「第2回寺町まちづくりフェスティバル」を皮切りに、寺町の土産として高田地区の菓子店などで販売される。

昨年度行われた「第1回寺町まちづくりフェスティバル」で寺町独自の土産が無いという課題が残ったため、同協議会は同じ寺町の縁として上越高校に菓子作りを持ちかけた。食物科の生徒8人が参加、2人づつ4組に分かれ、市内の菓子店と協力して開発を行った。

完成したのは「レンコンを使用したどら焼き」、「寺町の果実と義の塩を使用したラスク」、「初冬の雪景色をイメージした和菓子」、「寺町の果実と米粉のタルト無の果実」の4種。寺町で採れる果実や四季の情景をイメージしており、幅広い客層に食べてもらおうと洋菓子も用意した。 

8月23日、生徒は市役所を訪れたそれぞれ担当したお菓子を村山秀幸市長に紹介。3年の山崎好美さん(17)は「どら焼きはレンコンの食感と適度な甘さの両立に苦労した」と話した。商品名の候補を村山市長に渡して命名を依頼した。

上越市役所を訪れ、村山秀幸市長に報告した同校の生徒(2012年8月23日)
20120823寺町をイメージしたお菓子21

蓮(レンコン)を使用したどら焼き 寺町をイメージして甘く漬けたレンコンを挟み、穴の部分にあんこが入っている。レンコンのサクサクした歯ごたえが楽しめる。

20120823寺町どら焼き

寺町の果実と義の塩を使用したラスク 寺町の寺院に植わっている柿や杏、無花果を練り込み、表面に「謙信公義の塩」を使用。甘さと塩味の調和が取れた一品。

20120823寺町ラスク

初冬の雪景色をイメージした和菓子 寺院の柿の木に初雪が積もった情景をイメージした和菓子。ふんわりしたメレンゲと中に入った柿ペーストの風味が口の中に広がる。

20120823寺町和菓子

寺町の果実と米粉のタルト無の果実 栗、柿、無花果を使用し寺町をイメージ。タルト生地には米粉が入っておりもちもちした食感。チーズあんを使用し、和菓子と洋菓子両方の特徴が楽しめる。

20120823寺町タルト