トミヤに破産手続き開始決定 再建断念

新潟県上越市昭和町2の商業施設設計施工、サイン工事、不動産業の「株式会社 トミヤ」(資本金2000万円、従業員2人)は2012年7月24日、新潟地裁高田支部から破産手続の開始決定を受けた。帝国データバンク上越支店によると、負債は約8億円。同社は今年1月4日、弁護士に債務整理を一任し一時事業を停止した。その後1月18日から自主再建を目指して事業を再開していたが、信用力の低下により受注が困難となり再建を断念し今回の措置に至った。

整理・倒産

同社は1955年(昭和30年)2月に看板広告業として創業し、1969年8月に有限会社トミヤデザイン社に改組した。1980年(昭和55年)5月に株式会社トミヤを設立して営業を継承した。

近年は不動産業務にも進出し、積極的な商業施設の設計施工も手がけていた。ピークの2006年(平成18年)7月期には、パチンコ店新築工事などの大量受注があり、年商約14億3600万円を計上していた。

しかし、主力のパチンコ店の広告自粛などで広告収入が大幅に減少したほか、長岡市内で手がけた結婚式場の工事代金1億5000万円の未回収が生じたことなどで資金繰りが急速に悪化し、今年1月の一時事業停止に至った。