熱処理不十分の「かんずり」約3000本自主回収

新潟県妙高市西条の「有限会社 かんずり」(東條邦昭社長)で製造している辛味調味料「かんずり」の一部商品に白い酵母菌の発生が認められため、2012年6月1日から対象商品2980本について自主的に回収・交換を行っている。東條社長は「白いカビのようにも見えるが、食べても健康に害はない」と話している。

回収・交換しているかんずりミニ(左)と、かんずり小57g
かんずり

対象商品は「かんずり小57g」(賞味期限が2013.4.8)1440本と、「かんずりミニ45g」(賞味期限が2013.4.5と2013.4.23)1540本。いずれも今年4月に出荷された。

同社によると、「通常は製造工程の最後に熱を加えて糀の発酵を止めているが、製品の中心部まで熱処理が行き届かないまま出荷してしまった」という。

5月下旬に消費者からの問い合わせで分かった。製造日や本数が特定できたため、6月1日以降、取引業者などに連絡し、回収作業を進めている。6月2日には同社のホームページに掲載し、一般消費者にも呼び掛けている。

これまでも酵母菌の発生などの場合は個々に対応してきたが、かんずりの知名度が全国的になり影響が大きくなったことや、製造日や本数が特定できたことから、対象商品すべての回収・交換に踏み切った。

手元に該当する商品がある場合、同社(0255-72-3813)に連絡の上、送料着払いで送付する。折り返し代替品を発送する。電話の受け付けは平日のみ。

↓かんずりの公式サイト
http://kanzuri.com/

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