再開見通し厳しく 破綻の三セク温泉「あさひ荘」

新潟県上越市の第3セクターが経営破綻したことで今年3月から休業している同市大島区田麦の温泉施設「大島あさひ荘」について市は2012年6月8日、再開が極めて厳しいという見通しを市議会文教経済委員会で示した。


あさひ荘

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あさひ荘は旧大島村時代からある日帰り温泉の先駆け的施設で、市が54%を出資する三セクが運営していたが近年は利用客減少などで恒常的な赤字体質が続き、3月に自己破産を申請した。

施設は市の所有のため、市が直営で運営するか、新たな指定管理者を指定することで再開が可能となる。市は、経営破綻後3か月かけて専門家を交えて経営分析と調査を行った結果、利用者の減少傾向が続き飛躍的な改善が困難なことや、施設の老朽化などで修繕費がかさむなどの課題が明らかになったと説明した。

山岸行則副市長は「再開できるよう今議会に維持管理費などを提案しているが、現状では再開は相当厳しいというのが事実。市が税金をいくらでもつぎ込むとなれば手はあるが、市民の理解が得られない」と述べた。ただ地元からの再開を求める要望もあるといい「決して完全にダメと言っているわけではない。地元の皆さんからもいろいろアイデアを出してもらい、これ以上財政負担を高めないという案が出てくれば可能性もある」と今後さらに検討を続ける方針を説明した。

市は行革大綱に基づいて公共施設の再配置計画を進めており、あさひ荘についても類似の温浴施設と同様に検討していくとしている。

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