16世帯の避難勧告解除 板倉区国川の地滑り

新潟県上越市板倉区国川で3月に発生した地滑りで同市は2012年5月21日、避難勧告の対象となっていた21世帯83人のうち、16世帯66人の避難勧告を解除した。この日に行われた専門家調査に基づき、土砂の動きがないことなどを理由に判断した。

新潟大学災害・復興科学研究所所長の丸井英明同大学教授、雪崩・地すべり研究センターの野呂智之センター所長ら関係者が現地を調査した。1か月近くにわたって土砂の動きなく、地滑り原因となる地中の水の排出作業が順調に進み水位が下がっていると評価した。調査を受けて市は同日、地滑り災害対策本部を開き、本部長の村山秀幸市長が避難勧告解除を決めた。

地滑り先端部に接近している5世帯17人には依然避難勧告が出たままで、このうち4世帯の住宅は土砂により倒壊している。この4棟を含む先端部の11棟について、市は5月21日、撤去作業を開始した。

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県は来月から復旧工事を実施する予定で。地滑り先端部などの土砂を撤去するほか、地滑り現場に溝を掘ったり排水路を作る作業を行う。

◇新潟県上越市板倉区国川の地滑りまとめ
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