新潟県上越市本新保の渡辺信一さん(73)が趣味で制作し、自宅前に展示している"木工動物園"に、全高4m25cmのキリンが仲間入りした。
渡辺さんは4年前から丸太などの木材を加工して動物を作り始めた。今では、パンダ、ウサギ、犬、シカ、ライオン、アリクイなど36体の動物が並ぶ。元となった木材の形を活かして制作された動物たちは愛嬌があり近隣の子供たちにも人気だという。
次の作品を考えていた渡辺さんは、動物の絵本の中から一番背の高いキリンを選択。写真から大きさを計算し、図面は大きすぎるため地面に作図。3月半ばから制作を始め、4月29日に塗装を終え、完成した。
胴体を構成する太い丸太は川原の整備で伐採したもの、首や足には渡辺さんが36年前に植えた杉の木を自身で切って使用した。組立も胴体と首を組んだものをクレーンで持ち上げ、足を取り付ける大掛かりなものになった。また、足と地面をアンカーボルトで固定し、首は金属チェーンで近くの木と繋ぐなど、厳重な転倒防止がされている。全身の模様はアミメキリンを参考に、細かい部分までこだわって塗装したという。