旧市域苦戦の一方、13区健闘 上越市議選

上越市議選の投開票から一夜明けた2012年4月23日、当選した32人に市選管から当選証書が授与された。今回の選挙では、旧市域の市街地を地盤とする候補が一様に苦戦した一方、13区出身の候補は地盤を固めて安定した戦いを展開するという傾向がみられた。市役所に集まった新・市議からも「旧市域は本当に厳しかった」「投票率も13区はかなり高いのではないか」などといった感想が聞かれた。

市役所で当選証書を受け取るトップ当選の中川幹太氏
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今回は14あった選挙区が全市1選挙区となった初めての選挙で、定数が48から32に減り、現職30人、元職2人、新人9人の計41人が立候補した。

地域別に見ると、旧市域から25人、13区から16人が立候補し、結果は旧市域で7人が落選したのに対し、13区の落選は2人に留まっている。

前回に続いて2期連続でトップ当選した中川幹太氏(36)は旧市域の現職。今回も前回もただ1人4000票を超える票を獲得し、前回から約150票上積みした。3000票台は、旧市域で新人と現職の2人、13区は大潟、柿崎、頸城、吉川の現職の合計4人が並んだ。

一方、落選したのは、いずれも旧市域の現職で、副議長の岩﨑哲夫氏(59)、田村武男氏(70)、栗田英明氏(57)、前副議長の古沢弘氏(71)が2000票に届かなかった。当選した現職の一人は「特に高田の市街地や旧市域の周辺部に13区の現職が攻め込んで、草刈り場になった」と話す。

また、投票率についても旧市域と13区に大きな差があると見る向きも多い。当日の投票率は61.07%だった。区別、投票所別の投票率は4月23日時点で公表されていないが、別の現職議員は「13区が70~80%台で、旧市域の市街地や住宅地ではもしかして50%とかではないか」と実感を語った。

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◇【上越市議選速報】 新議員32人決まる(2012年4月22日)
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