国土交通省は2012年4月6日、暫定2車線となっている上信越自動車道信濃町インターチェンジ(IC)−上越ジャンクション(JCT)間の37.5kmの4車線化について事業着手すると発表した。事業費は510億円で、事業主体は東日本高速道路株式会社。
国交省によると、災害時の代替ルート確保などを目的にしており、高速道路会社からの申請を待って今月中にも事業に着手できるよう速やかに手続きを進めるとしている。
上信越道4 車線化については、2009年4月に国交相の諮問機関、国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)が建設を認めたが、その後の政権交代で関連法案が廃案となっていた。
暫定2車線の同区間は、豪雪などで冬は通行止めが頻発。また高速道路の対面通行は渋滞が多く、交通事故も多いことから、県や上越市などは早期の4車線化整備を求めていた。
事業着手が決まったことを受け新潟県上越市の村山秀幸市長は「地域が待ち望んでいる4車線化の事業着手が具体的に見えてきて大変うれしいと思っております。今後は一日も早い完成を願うものであります」とのコメントを発表した。