高田公園の桜開花は4月15日 市民団体が調査

日本三大夜桜で知られる「高田城百万人観桜会」(4月6~22日)の会場となっている新潟県上越市本城町の高田公園で2012年3月31日、園内の保全活動や桜の開花宣言を行う環境ボランティア団体「エコ・グリーン」(青木ユキ子代表)が桜の観察会を開いた。青木代表によると今年は近年にない大雪や低温の影響で成長が遅れており、開花は平年よりも1週間遅い4月15日以降になると見込んでいる。

エコ・グリーンは、2007年秋に気象庁の高田測候所が無人化されて以降、2010年からは公園内にある忠霊塔前の樹齢約100年の桜の木を調査木(標準木)として、観桜会を主催する上越観光コンベンション協会とともに開花宣言などを行っている

高田公園の開花宣言に使われる調査木(2012年3月31日)
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3月31日、あいにくの天候の中、桜の木を調べた青木代表は「表皮の先の部分が少し割れてそこから緑色の芽が見える程度で、つぼみが出ている平年に比べて今年は遅い」と話した。この冬高田では26年ぶりに積雪が2mを超え、低温が続いた。積算温度の計算などから開花時期は平年の4月8日より1週間遅いとみている。