創立100年の県立直江津高校で最後の卒業式

新潟県立直江津高校(山岸克夫校長)の最後の卒業式が2012年3月3日、上越市西本町4の同校で行われた。122人の卒業生が保護者や教職員らに見守られながら卒業証書を受け取り、校舎を後にした。同校は、県立の中高一貫校、直江津中等教育学校が2007年に開校したことに伴い、今回の卒業生を最後に閉校となり、創立から100年の歴史に幕を下ろす。

式には保護者や来賓、教職員のほか、同じ校舎で学習している県立直江津中等教育学校の5年生111人も出席した。

卒業式の様子
卒業式

卒業式1

山岸校長は式辞で、「100年の歴史と伝統がある直江津高校の卒業生であることを誇りに思い、卒業後も常に夢を描き、雄飛活躍をしてほしい」と激励。卒業生代表の杉山さくらさんは時折声を詰まらせながら「私たち卒業生は直江津高校で3年間の高校生活を送れたことを誇りに思います」と答辞を述べた。

同校の前身は1911年設立の中頸城郡立直江津農商学校と1924年設立の直江津町立実科高等女学校。1950年に両校が統合され男女共学の県立直江津高校となった。これまで約3万人の卒業生を送り出してきた。

閉校に伴い、南庭に校歌と校訓が彫られた閉校記念碑も設置された
記念碑