J-MAXシアター 全館でデジタル化が完了

上越市富岡のシネコン「J-MAXシアター」は2012年2月下旬、8スクリーンすべての映写機のデジタル化を完了した。

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最近の映画は編集や特殊効果でデジタル技術を使うことが一般的になり、さらには撮影用カメラもフィルムからデジタルにシフトしてきた。最終的に上映までデジタル化すれば、複製や配送コストの低下、画像の劣化が防げるなど、多くのメリットがある。

J-MAXシアターでは、すでに2009年にセンターサーバーと、3D用のデジタル映写機を2台導入している。映画配給のデジタル化がさらに進んでいることから、約1か月半かけて6台を追加導入した。8台のうち、4台が3D対応であるため、同時に3D映画を4作品上映できることになる。

J-MAXシアターのデジタル映写機
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現在は光ディスクからサーバにデジタルデータをコピーし、それをセンターサーバのパソコンで上映時間などのプログラムを制御している。映画の開始と終了時には目視で確認をしているが、あとは自動上映のため、1人で8スクリーンすべての上映を管理できる。

デジタルシネマは、2006年に米ハリウッドスタジオが中心になって作ったDCI(Digital Cinema Initiative)仕様が世界標準になっている。このため、同じ規格で撮影されたものなら、映画以外のコンサート、歌舞伎、バレエ、オペラなどの興行、集会、セミナーなどのコンテンツの上映が映画館で可能となる。

また将来はコンテンツを人工衛星経由でデータ配信することが予定されており、スポーツやライブなどの生中継も可能になるという。

同館では全館デジタル化が完了したことから、2012年3月から4月にかけて、3Dの大作「おかえり、はやぶさ」「スターウォーズ エピソード1」「長ぐつをはいたネコ」「タイタニック」「ジョン・カーター」の5本を上映する。

J-MAXシアターの館内
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↓J-MAXシアター
http://www.j-max.jp/