大雪で死傷者44人 屋根からの転落事故多発

今冬の大雪で上越市内で除雪中の事故が連日起きている。上越市のまとめによると2012年2月6日までに死傷者は44人で、「平成18年豪雪」の34人を大きく上回っている。屋根などからの転落事故が多いのが特徴で、今後も降雪が予想されることから市では注意を呼び掛けている。

今冬の死者は1人。吉川区の男性(88)が除雪作業中自宅前の小川に落ち頭を打って死亡した。重軽傷者43人のうち、雪下ろし中に屋根から落ちたり、はしごから落ちるなど高所からの転落事故が圧倒的に多く30人。このうち13人が骨折などの重傷を負っている。次いで手を巻き込まれるなど除雪機の事故が7件となっている。

年齢別では死傷者44人のうち、65歳以上は17人と高齢者が比較的多いが、20~40代と7人おり広い年齢層にわたっている。

平成18年豪雪では4人が死亡、30人が重軽傷を負っており、今冬より死者は多い。また昨冬は4人が死亡、48人が重軽傷を負っている。

2月8日から強い寒気により再び降雪が予想されており、市では除雪を行う際は、複数で行うことなど安全対策を改めて呼び掛けている。