積雪5m超! 上越市牧区棚広新田の豪雪

新潟県上越市は市内34か所で独自に積雪を観測している。この中で最も積雪が多いのは牧区の棚広新田で2012年2月5日午前9時、527cmを記録している。市内随一の豪雪地を取材した。

棚広新田に近づくと道路脇の雪壁がどんどん高くなっていく
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市の観測によると、棚広新田の積雪はここ数年、多い年でも2、3m台。5mを超えた今冬は文字通りの豪雪だ。

上越市牧区棚広新田
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牧区棚広新田は市の総合事務所(旧牧村役場)から車で15分ほど(直線距離で約5km)の場所にある。総合事務所の積雪は298cmで、棚広新田に向かうにつれて積雪はぐんぐん増える。

棚広新田の集会所
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雪の積もった民家
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記者の身長は175cm。雪壁の高さはその倍以上
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この集落には13世帯が住んでおり、子どものいる世帯は1世帯だけで、高齢世帯がほとんど。家の屋根には雪がこんもりと積もっている。傾斜で自然に雪が落下する仕組みの屋根でも、今回は短時間にたくさんの雪が降り、気温も低いままなので雪が屋根から落ちないのだという。

この集落に住む男性(53)は「積雪はいつもは3mくらいだが今冬はすごい。妙高や津南の様子が連日テレビなどでニュースになっているが、ここのほうがすごい。屋根の雪を下ろしても、とにかくやり場がなく、重機でどかすしかない。ここでは私が一番若いが、高齢な世帯はもっと大変だと思う」と話していた。

気象庁によると2月5日午前9時時点の各地の積雪は次の通り。

▽高田157cm ▽安塚280cm ▽妙高市関山315cm ▽十日町市津南337cm――。