高田で最古の喫茶店「志留美亜」が閉店

新潟県上越市本町3に1968年(昭和43年)ごろ創業した老舗喫茶店「志留美亜(シルビア)」が、2012年1月28日に閉店したことが分かった。高田地区の喫茶店としては最も古い店で、同店の閉店により喫茶店全盛期の約40年前に高田で営業していた店がすべてなくなった。

閉店した「志留美亜」の看板
kanban

創業から10年間、同店を経営していた土光商事(大町2)によると、店名は若者に絶大な人気を誇った日産車シルビアにちなんで付けた。同社では「閉店は時代の流れだが残念。全盛期は夏の暑いときに冷房を求めてたくさんお客さんが来たものだ。売上は高田市役所がなくなって落ち込み、さらに大和上越店ができてから落ち込んだ」と話している。

また、閉店時の店長によると、2009年の第四銀行高田支店の移転や、2010年の大和上越店の閉店で客が激減したことが直接の原因だという。

「志留美亜」の入り口(2階)
シルビア

喫茶店全盛期の1970年代には、高田駅前通りに「白鳥」「サン」「コンパル」、本町通りに「コンパル」「ニュージャパン」「クローバー」「エデン」「リバプール」「スパイス」「ポニーテール」「ポポ」「ロンド」「ピノキオ」、仲町に「モカ」「ビクター」「クロス」など多くの喫茶店があった。全盛期の代表店だった「コンパル」はオーナーが代わり北城町3のコスモスシティに移転して営業していたが、2001年4月9日に閉店した。「志留美亜」の閉店により、当時から高田地区で営業していた喫茶店がすべてなくなった。

1970年代に高田で営業していた喫茶店のマッチのラベル
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なお、戦後最初に高田で営業した喫茶店は、本町3にあった「明治屋」である。1952年(昭和27年)に現在の大島画廊の場所に開店し、1955年まで約3年半にわたって営業した。


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