2011年の上映映画でみる上越の文化度は?

米アカデミー賞より1回多い歴史を誇る映画雑誌「キネマ旬報」の2011年のベストテンに入った映画が、上越市でどのくらい上映されたか調べてみたところ、上映率(総合)は40%で、2010年と比べ5ポイント上昇した。なお、上越映画観賞会が3月例会で日本映画1位の「一枚のハガキ」を上映する予定のため、最終的な上映率は45%となり、前年より10ポイントの上昇となる。

2011年キネマ旬報ベストテンのリンク
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映画は脚本、撮影、美術、録音、音楽、照明などの総合芸術と言われる。映画館側の経営方針にも関係するが、基本的にはその地域の人の多くが観たいと思われる映画を上映するはずだ。つまり、どんな映画がその地域で上映されているかによって、文化度が見えてくる。

【日本映画ベスト・テン】

1位「一枚のハガキ」…上越映画鑑賞会の2012年3月例会で上映予定(高田世界館)
2位「大鹿村騒動記」…2011年9月24日~10月7日J-MAXシアターで上映
3位「冷たい熱帯魚」
4位「まほろ駅前多田便利軒」 
5位「八日目の蝉」…2011年6月18日~7月1日J-MAXシアターで上映
6位「サウダーヂ」
7位「東京公園」
7位「モテキ」
9位「マイ・バック・ページ」
10位「探偵はBARにいる」…2011年9月10日~10月14日J-MAXシアターで上映
*上映率40%(前年比同じ)

【外国映画ベスト・テン】

1位「ゴーストライター」
2位「ソーシャル・ネットワーク」…2011年1月15日~3月11日J-MAXシアターで上映
3位「英国王のスピーチ」…2011年4月23日~6月24日J-MAXシアターで上映
4位「無言歌」
5位「ブラック・スワン」…2011年5月11日~7月1日J-MAXシアターで上映
6位「マネーボール」…2011年11月11日~12月22日J-MAXシアターで上映
7位「トゥルー・グリット」
8位「ヒア アフター」…2011年2月19日~3月18日J-MAXシアターで上映
9位「灼熱の魂」
10位「家庭の庭」」
*上映率50%(前年比+20ポイント)

【過去の上映率】
◇2010年 日本映画40% 外国映画30%=総合35%
リンク https://www.joetsutj.com/articles/51715248
◇2009年 日本映画50% 外国映画40%=総合45%
リンク https://www.joetsutj.com/articles/51693191

なお、文化映画ベストテンで第5位となった「ミツバチの羽音と地球の回転」は6月11日に高田世界館で上映された。また、9位の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 帰還バージョン」は、清里区の星のふるさと館で7月下旬から8月末まで上映された。