上越市のトミヤが事業停止 負債8億円

新潟県上越市昭和町2の商業施設設計施工、サイン工事、不動産業の「株式会社 トミヤ」(資本金2000万円)は2012年1月4日付で取引先に事業を停止する旨の文書を通知し、事後処理を弁護士に一任した。東京商工リサーチ高田支店の調べで、負債総額は約8億円が見込まれる。

整理・倒産

同社は1955年(昭和30年)2月に創業、1980年(昭和55年)5月に法人化したサイン工事業者。近年は不動産業務にも進出し、大手量販店などとのつながりを強めて積極的な商業施設の設計施工も手がけていた。ピークの2006年(平成18年)期で年商約14億3600万円を計上していた。

しかし、主力のパチンコ業界からの受注が低迷し、長岡市内で手がけた工事代金1億5000万円の未回収が生じたことなどで資金繰りが急速に悪化し、信用不安が広がっていた。