新潟県上越市五智6の居多神社で2011年12月21日、受験生の合格祈願の食事に使う米に祈祷する神事が行われた。上杉謙信にちなんだご当地グルメを提案している「謙信勝負飯毘食協議会」(中原久雄会長)が来年1月9日に、上越市吉川区などの高校受験生を対象に計画している合格祈願の食事会で使われる。
合格祈願の食事会は、戦の勝率9割という謙信の勝負強さにあやかって受験生を激励しようと今年1月に初めて行われた。吉川区の割烹、品和亭に市立吉川中学校の3年生約30人を招いたところ全員が合格し、2年続けて実施することになった。
食事会に出るのは「謙信勝負飯」。謙信の時代に武将が戦に行く前に飯に湯をかけて食べる「湯漬け」という風習があったことにちなみ、昨年10月に上越青年会議所が考案したご当地グルメ。その後は市内飲食店9店でつくる毘食協議会が受け継いでピーアール活動などを行っている。
この日は、上杉家が崇敬したとされる居多神社に協議会関係者5人が集まった。花ケ前盛明宮司が上越産コシヒカリ60kgに祈祷し、受験生の合格を祈った。
同協議会では食事会以外でも、加盟している9つの飲食店で合格祈願のメニューを提供したいとしている。